自動ドアの種類一覧!引き戸・開き戸・回転ドアの特徴と選び方

「自動ドアを設置したいけど、どの種類を選べばいいのか分からない」「今使っている自動ドアが故障したけど、同じタイプで良いのか迷っている」——そんな悩みを持つ方は少なくありません。

自動ドアには引き戸式・開き戸式・回転ドア・折れ戸など複数の種類があり、それぞれ構造も価格も設置に適した場所も異なります。種類を正しく理解せずに選ぶと、使い勝手が悪かったり、修理費が想定以上にかかったりするリスクがあります。

この記事では、自動ドアの全7タイプを一覧で紹介し、比較表・用途別のおすすめ・修理時の注意点まで網羅的に解説します。新規設置でも交換・修理の検討でも、この記事を読めば最適な選択ができるようになります。

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自動ドアの種類一覧——全7タイプを解説

自動ドアの種類一覧——全7タイプを解説

自動ドアは大きく分けて引き戸式(スライド式)・開き戸式(スイング式)・回転ドア・折れ戸の4カテゴリに分類されます。さらに引き戸式と開き戸式にはサブタイプがあり、合計7タイプが存在します。


引き戸式(スライド式)——最も普及しているタイプ

引き戸式はドアパネルが左右にスライドして開閉するタイプで、日本の自動ドアの約85%を占めています。コンビニ・スーパー・病院・オフィスビルなど、あらゆる建物で採用されています。

上部の無目(むめ)カバー内にモーター・ベルト・ガイドレールが収められており、ベルト駆動でドアパネルを水平方向にスライドさせます。自動ドアの基本構造については自動ドアの仕組みを図解で解説(記事#32)で詳しく解説しています。

引き戸式には以下の3つのサブタイプがあります。

1. 片引き式

1枚のドアパネルが片方向にスライドして開閉するタイプです。

項目内容
開口幅900〜1,200mm
設置スペース小〜中(片側に戸袋が必要)
主な設置場所小規模店舗・クリニック・住宅・介護施設
価格帯30万〜60万円

メリット: 設置スペースが少なくて済む。壁の片側だけに戸袋があればよいため、間口が限られた場所に最適。コストも引き戸式の中では最も安い。

デメリット: 開口幅が狭く、車いすやストレッチャーの通行にはやや不便。交通量の多い場所では片側に人が集中しやすい。

2. 両引き式

2枚のドアパネルが左右対称にスライドして開閉するタイプです。

項目内容
開口幅1,800〜2,400mm
設置スペース中〜大(左右に戸袋が必要)
主な設置場所コンビニ・スーパー・病院・オフィスビル・商業施設
価格帯50万〜90万円

メリット: 広い開口幅を確保でき、人の出入りが多い場所に適している。車いす・ベビーカー・台車なども余裕を持って通行可能。引き戸式自動ドアの標準タイプ。

デメリット: 左右の戸袋スペースが必要。片引き式に比べて本体価格が高い。ドアパネルが2枚あるため、戸車・ベルトなどの消耗部品も2セット必要になり、メンテナンスコストがやや高い。

3. テレスコープ式(多段スライド式)

2〜3枚のドアパネルが重なりながらスライドして開閉するタイプです。「入れ子式」とも呼ばれます。

項目内容
開口幅2,000〜3,000mm以上
設置スペース中(戸袋がコンパクト)
主な設置場所大型商業施設・空港・駅・物流倉庫
価格帯80万〜150万円

メリット: 限られた戸袋スペースで非常に広い開口幅を実現できる。大型の搬入口や人の流れが多いエントランスに最適。

デメリット: 構造が複雑で本体価格が高い。複数のドアパネルが連動するため、調整・メンテナンスに専門知識が必要。修理費用も他の引き戸式より高額になりやすい。


開き戸式(スイング式)——既存ドアに後付けしやすい

開き戸式はヒンジ(蝶番)を支点にドアが前後に回転して開閉するタイプです。一般的な手動の開き戸と構造が似ているため、既存のドアに後付けで自動化できる点が最大の特徴です。

駆動方式はベルトではなく、電動クローザーやアーム(リンク機構)を使います。

4. 片開き式

1枚のドアが片方向に回転して開閉するタイプです。

項目内容
開口幅800〜1,000mm
設置スペースドアの開く方向にスペースが必要
主な設置場所住宅・介護施設・トイレ・個室
価格帯20万〜50万円

メリット: 既存の開き戸に後付け可能で工事費が抑えられる。気密性・断熱性が高く、冷暖房効率に優れる。バリアフリー改修に最適。

デメリット: ドアの開閉時にスイングスペースが必要で、通行人との接触リスクがある。開閉速度が引き戸式より遅い。

5. 両開き式

2枚のドアが左右に回転して開閉するタイプです。

項目内容
開口幅1,600〜2,400mm
設置スペース両側にスイングスペースが必要
主な設置場所ホテル・レストラン・結婚式場・公共施設
価格帯40万〜80万円

メリット: 開口幅が広く、意匠性が高い。格式のある印象を与えるため、ホテルやレストランのエントランスに好まれる。

デメリット: 両方向に大きなスイングスペースが必要。片開きの2倍の駆動装置が必要で、コスト・メンテナンス費ともに高い。風が強い場所では開閉が不安定になることがある。


6. 回転ドア(リボルビングドア)

3〜4枚の翼(ウイング)が中心軸を基点にゆっくり回転する大型のドアです。常にドアの一部が閉じた状態を維持するため、外気の侵入を最小限に抑えられます。

項目内容
開口幅直径2,000〜4,000mm
設置スペース大(円筒形の設置スペースが必要)
主な設置場所大型ホテル・高層オフィスビル・空港・百貨店
価格帯500万〜2,000万円以上

メリット: 空調効率が極めて高く、冷暖房コストを大幅に削減できる。風の侵入を防ぐため、高層ビルの1階エントランスで特に効果を発揮する。意匠性が高く、建物のグレード感を演出できる。

デメリット: 導入費用が非常に高額。設置スペースが大きく、建物の設計段階から計画が必要。安全対策(挟まれ防止センサー・緊急停止装置)が必須で、メンテナンスコストも高い。2004年の六本木ヒルズでの事故以降、安全基準が厳格化されている。


7. 折れ戸(フォールディングドア)

複数のドアパネルがアコーディオンのように折りたたまれて開閉するタイプです。引き戸式と開き戸式の中間的な特性を持ちます。

項目内容
開口幅1,500〜3,000mm
設置スペース小(戸袋不要・スイングスペース最小)
主な設置場所バス・電車の乗降口、狭小店舗、間仕切り
価格帯40万〜100万円

メリット: 戸袋スペースが不要で、スイングスペースも最小限。狭い場所でも広い開口幅を確保できる。

デメリット: 折りたたみ部分のヒンジが多く、構造が複雑。可動部品が多いため、メンテナンス頻度が高い。気密性は引き戸式・開き戸式に劣る。


種類別の比較表——価格・設置場所・メリデメを一覧で

7つのタイプを横並びで比較します。設置場所やコストの全体像を把握するのに活用してください。

タイプ価格帯開口幅主な設置場所メリットデメリット
片引き式30万〜60万円900〜1,200mm小規模店舗・クリニック省スペース・低コスト開口幅が狭い
両引き式50万〜90万円1,800〜2,400mmコンビニ・病院・オフィス広い開口幅・標準的左右に戸袋が必要
テレスコープ式80万〜150万円2,000〜3,000mm大型施設・空港・駅最大の開口幅高コスト・複雑な構造
片開き式20万〜50万円800〜1,000mm住宅・介護施設後付け可能・気密性高いスイングスペース必要
両開き式40万〜80万円1,600〜2,400mmホテル・レストラン意匠性が高い大きなスペース必要
回転ドア500万〜2,000万円直径2,000〜4,000mm大型ホテル・高層ビル空調効率が最高非常に高額・大規模工事
折れ戸40万〜100万円1,500〜3,000mmバス・狭小店舗戸袋不要・省スペース可動部品が多い

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用途別おすすめ——こんな場合はどのタイプ?

用途別おすすめ——こんな場合はどのタイプ?

「結局、自分の建物にはどれが合うのか?」という疑問に、用途別で回答します。

コンビニ・スーパー・ドラッグストア → 両引き式

来客数が多く、買い物カートやカゴを持ったお客様が頻繁に出入りするため、開口幅が広い両引き式が最適です。日本のコンビニのほぼすべてが両引き式を採用しています。

病院・介護施設 → 両引き式またはテレスコープ式

車いす・ストレッチャー・点滴スタンドの通行を考慮すると、最低1,800mm以上の開口幅が必要です。大型病院やリハビリ施設ではテレスコープ式も検討に値します。

個人クリニック・小規模店舗 → 片引き式

間口が限られている場合は片引き式がコストパフォーマンスに優れます。設置費用も最も安く、メンテナンスコストも低い選択です。

住宅・バリアフリー改修 → 片開き式

既存のドアを自動化できる片開き式が最も現実的です。大がかりな工事が不要で、介護保険の住宅改修費の対象になるケースもあります。

ホテル・高級レストラン → 両開き式または回転ドア

意匠性と格式を重視する場合は両開き式、空調効率とラグジュアリー感を両立させるなら回転ドアが適しています。

狭い店舗・バックヤード → 折れ戸

戸袋もスイングスペースも確保できない場所では折れ戸が唯一の選択肢になることがあります。


修理時の注意点——種類によって費用が大きく異なる

自動ドアの種類が違えば、構造も部品も異なるため、修理費用にも大きな差が出ます。これは修理・メンテナンスを検討する際に必ず押さえておくべきポイントです。

種類別の修理費用の目安

タイプ一般的な修理費用費用が高くなる理由
片引き式2万〜10万円部品が汎用品で安い。修理実績が豊富で対応業者も多い
両引き式3万〜15万円部品が2セット必要になるケースがある
テレスコープ式5万〜25万円連動機構の調整が複雑。専門業者でないと対応できないことも
片開き式2万〜8万円電動クローザーの交換がメイン。比較的シンプル
両開き式3万〜12万円クローザーが2台。左右の同期調整が必要
回転ドア10万〜100万円以上専門業者限定。安全センサーの数が多く、部品も特注が多い
折れ戸5万〜20万円ヒンジ部分の交換頻度が高い。可動部品が多い

修理費用の詳細は自動ドア修理の費用相場を徹底解説(記事#11)で症状別・部品別にまとめています。

修理前に確認すべき3つのこと

  1. 自分のドアの種類を把握する — 種類が分からないと、業者に正確な情報を伝えられず、見積もり精度が下がる。この記事の比較表で確認してほしい
  2. メーカー・型番を控えておく — 無目カバー内部やドア枠のラベルに記載されている。部品の互換性や在庫確認に必須
  3. 複数業者に相見積もりを取る — 特にテレスコープ式や回転ドアは、対応できる業者が限られるため費用差が大きい

設置費用の相場については自動ドアの設置費用の相場(記事#53)も参考にしてください。


まとめ——種類を正しく選べば、コストも使い勝手も最適化できる

自動ドアは全7タイプあり、それぞれに明確な得意分野があります。

この記事のポイント:

  • 引き戸式(片引き・両引き・テレスコープ) が全体の約85%を占め、最も汎用性が高い
  • 開き戸式(片開き・両開き) は既存ドアへの後付けに強く、バリアフリー改修に最適
  • 回転ドア は空調効率と意匠性で非常に優れているが、コストも大幅に高い
  • 折れ戸 は省スペースの切り札だが、メンテナンス頻度が高い
  • 修理費用は種類によって2万円〜100万円超まで差がある ため、種類の把握は必須

自動ドアの選択は「設置場所の条件」「利用者の属性」「予算」の3つで決まります。迷った場合は、専門業者に現地調査を依頼するのが最も確実です。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 自動ドアの種類は後から変更できますか?

可能ですが、大がかりな工事になるケースが多いです。たとえば引き戸式から開き戸式への変更は、ドア枠の改修・駆動装置の全交換が必要になり、新規設置と同程度の費用がかかります。逆に、同じ引き戸式の中での変更(片引き→両引きなど)は比較的容易です。種類の変更を検討する場合は、まず業者に現地調査を依頼して、工事の規模と費用を確認してください。

Q2. マンションのエントランスにはどの種類が多いですか?

中〜大規模マンションでは両引き式が大半を占め、次いでテレスコープ式が使われています。居住者が毎日使うため、開口幅が広く通行しやすいタイプが選ばれます。小規模マンションやアパートでは、コストを抑えるために片引き式が採用されることもあります。オートロック連動の場合は、管理会社がドアの種類を指定するケースもあるため、変更を希望する場合は管理組合への確認が必要です。

Q3. 引き戸式と開き戸式、どちらが故障しにくいですか?

一概には言えませんが、引き戸式の方が修理実績が豊富で、対応できる業者・部品の選択肢が多いという実務上の利点があります。故障頻度自体は使用環境(開閉回数・設置場所・メンテナンス頻度)に大きく依存します。ただし、開き戸式はスイング機構の摩耗が起きやすく、引き戸式はベルト・戸車の消耗が主な故障原因です。どちらを選んでも、年1〜2回の定期点検を行えば大きなトラブルは防げます。定期点検の重要性については自動ドアの仕組みを図解で解説(記事#32)で故障しやすい部品とあわせて解説しています。

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