後付け自動ドアとは?費用・メリット・おすすめ製品を解説

「今ある手動ドアを自動ドアにできないだろうか?」——店舗のバリアフリー対応、介護施設の利便性向上、オフィスのセキュリティ強化。理由はさまざまですが、既存のドアを活かしたまま自動化したいというニーズは年々増えています。

後付け自動ドアなら、ドア枠ごと交換する大がかりな工事は不要。既存のドアに駆動装置を取り付けるだけで自動化でき、費用も工期も新規設置より大幅に抑えられます。

この記事では、後付け自動ドアの仕組み・費用相場・メリットとデメリット・おすすめ製品・設置の流れまで、検討に必要な情報をすべて解説します。

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後付け自動ドアとは

後付け自動ドアとは、既存の手動ドアに電動の開閉装置(オペレーター)を取り付けて自動化する仕組みのことです。「リニューアル自動ドア」「自動ドア後付けキット」とも呼ばれます。

新規に自動ドアを設置する場合、ドア本体・ドア枠・ガイドレール・センサー・駆動装置をすべて新調するため、費用は50万〜100万円以上になります。一方、後付けであれば今のドアをそのまま使い、駆動装置とセンサーを追加するだけで済むため、コストを半分以下に抑えられるケースが多いです。

後付けが可能なドアのタイプは主に以下の2種類です。

ドアのタイプ後付けの方式代表的な設置場所
開き戸(スイング式)ドア上部に電動クローザーを設置住宅・クリニック・介護施設・オフィス
引き戸(スライド式)上部レールに駆動ユニットを設置店舗・病院・マンション共用部

自動ドアの種類や構造の違いについては、自動ドアの種類一覧!引き戸・開き戸・回転ドアの特徴と選び方(記事#34)で詳しく解説しています。


費用相場——製品代+工事費の内訳

費用相場——製品代+工事費の内訳

後付け自動ドアの費用は、製品(駆動装置+センサー)の価格取り付け工事費の合計で決まります。

費用の内訳

費目開き戸タイプ引き戸タイプ
駆動装置(オペレーター)10万〜25万円15万〜35万円
センサー(赤外線・タッチスイッチ等)2万〜5万円3万〜8万円
取り付け工事費3万〜8万円5万〜12万円
合計15万〜38万円23万〜55万円

費用に影響する要素

  • ドアの重量と大きさ — 重いドアほど高出力のモーターが必要で、製品代が上がる
  • 電源工事の有無 — ドア付近にコンセントがなければ、電気工事が追加で2万〜5万円かかる
  • センサーの種類 — 赤外線センサー(自動検知)はタッチスイッチ(手動操作)より高額
  • 防火・防煙性能 — 防火区画に設置する場合、防火認定を受けた製品が必要で費用が上がる

新規で自動ドアを設置する場合の費用(50万〜100万円以上)と比較すると、後付けは30〜60%のコストカットが見込めます。修理費用の相場全般については自動ドア修理の費用相場を徹底解説(記事#11)を参考にしてください。


メリット3つ

1. 工事費が安く、工期が短い

後付けの最大のメリットはコストと工期の圧縮です。既存のドア枠を活かせるため、新規設置に比べて費用は30〜60%削減、工期も1〜2日で完了するケースがほとんどです。店舗なら営業を止めずに週末だけで施工が終わることも珍しくありません。

2. バリアフリー対応が手軽にできる

高齢者・車いす利用者・ベビーカー利用者にとって、手動ドアの開閉は大きな負担です。後付け自動ドアを導入すれば、既存の建物を大きく改修せずにバリアフリー化が実現します。介護保険の住宅改修費(上限20万円)の対象になるケースもあり、自己負担をさらに抑えられる可能性があります。

3. 建物の意匠を変えずに自動化できる

ドア本体やドア枠をそのまま使うため、建物の外観デザインを損なわないのもメリットです。歴史的建造物や意匠にこだわった店舗でも、外観を変えずに利便性だけを向上できます。


デメリット3つ

1. すべてのドアに対応できるわけではない

ドアの素材・重量・取り付けスペースによっては後付けできない場合があります。特に木製の古いドアや、ドア上部に駆動装置を取り付けるスペースがない場合は、ドアごと交換が必要になることがあります。事前の現地調査が必須です。

2. 新規設置に比べて性能に制約がある

後付け用の駆動装置は、既存ドアの構造に合わせる必要があるため、開閉速度・静音性・耐久性が専用設計の自動ドアに劣ることがあります。特に開閉頻度が高い商業施設では、専用の自動ドアを新規設置した方が長期的なコストパフォーマンスが良い場合もあります。

3. メンテナンス時に専用部品が必要になる

メーカーや製品ごとに駆動方式が異なるため、汎用部品では修理できないケースがある点には注意が必要です。導入時にメンテナンス体制と部品供給の継続性を確認しておくことが重要です。


おすすめ製品・メーカー

後付け自動ドア市場で実績のある主要メーカーと代表製品を紹介します。

寺岡オートドア(TERAOKA)

国内自動ドアメーカーの大手。後付け対応の引き戸・開き戸両方のラインナップがあり、全国にサービス拠点を持つためメンテナンス体制が充実している。防火認定製品も豊富。

ナブテスコ(Nabtesco)

自動ドア国内シェアトップクラス。後付け用の開き戸オペレーター「NATRUS」シリーズは、薄型設計で既存ドアへの取り付けがしやすい。病院・公共施設での採用実績が多い。

日本自動ドア(NAS)

中小規模の店舗やクリニック向けに、コストパフォーマンスに優れた後付けキットを展開。開き戸の後付けに特化した製品ラインが強み。

OPTEX(オプテックス)

センサー専業メーカーとして高い技術力を持つ。後付け自動ドア用のセンサー単体でも販売しており、既存の駆動装置にセンサーだけ追加したい場合に選ばれることが多い。

選定のポイント

  • 対応ドアタイプ(開き戸 or 引き戸)を確認する
  • メンテナンス拠点が近くにあるかを重視する(故障時の対応速度に直結)
  • 防火認定の有無を確認する(防火区画では必須)
  • 安さだけで選ばず、部品供給の継続性を確認する

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設置の流れ

後付け自動ドアの導入は、以下の5ステップで進みます。

ステップ1:現地調査・ヒアリング(無料)

業者がドアの種類・サイズ・重量・取り付けスペース・電源状況を確認します。バリアフリー目的なのか、セキュリティ目的なのかによって最適な製品が変わるため、用途のヒアリングも行います。

ステップ2:見積もり・製品提案

現地調査の結果を基に、製品代+工事費の見積もりが提示されます。複数業者から相見積もりを取ることを推奨します。設置費用の相場については自動ドアの設置費用の相場(記事#53)も参考にしてください。

ステップ3:製品発注・工事日程の調整

製品の納期は通常1〜3週間です。工事日は営業への影響が少ない日程で調整します。

ステップ4:取り付け工事(1〜2日)

駆動装置・センサー・配線の取り付けを行います。開き戸タイプであれば半日〜1日、引き戸タイプでも1〜2日で完了するのが一般的です。

ステップ5:動作確認・引き渡し

開閉速度・センサーの検知範囲・安全装置の動作を確認して引き渡しとなります。操作方法やメンテナンスの説明もこのタイミングで受けます。


まとめ

後付け自動ドアは、既存のドアを活かしてコストと工期を抑えながら自動化できる合理的な選択肢です。

この記事のポイント:

  • 後付けなら15万〜55万円で自動化が可能(新規設置の30〜60%削減)
  • 開き戸・引き戸のどちらにも対応できる製品がある
  • バリアフリー対応・利便性向上・外観維持がメリット
  • ドアの状態や取り付けスペースによっては対応不可の場合もあるため、現地調査が必須
  • メーカー選びではメンテナンス体制と部品供給の継続性を重視する

まずは専門業者に現地調査を依頼し、自分のドアに後付けが可能かどうかを確認するのが最初のステップです。

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よくある質問(FAQ)

Q1. 後付け自動ドアの耐用年数はどのくらいですか?

一般的に10〜15年が目安です。ただし、開閉回数が多い店舗や商業施設では7〜10年程度で駆動装置の交換が必要になることがあります。定期的なメンテナンス(年1〜2回の点検・注油・センサー清掃)を行えば、耐用年数を最大限に延ばせます。修理・交換の費用感は自動ドア修理の費用相場を徹底解説(記事#11)で確認できます。

Q2. マンションの共用部に後付けできますか?

技術的には可能ですが、管理組合の承認が必要です。共用部の改修は区分所有法に基づき、管理組合の総会決議(普通決議=過半数)が原則必要になります。また、オートロックとの連動が必要な場合は、既存のセキュリティシステムとの互換性を確認する必要があります。まずは管理会社に相談するのが確実です。

Q3. 介護保険で後付け自動ドアの費用は補助されますか?

住宅改修費の対象になる場合があります。 介護保険の住宅改修費(上限20万円・自己負担1〜3割)では「引き戸等への扉の取替え」が対象工事に含まれており、手動ドアから自動ドアへの変更がこれに該当するケースがあります。ただし、自治体やケアマネジャーの判断によるため、事前にケアマネジャーに確認してから工事を依頼するのが鉄則です。自動ドアの種類と選び方については自動ドアの種類一覧(記事#34)も参考にしてください。

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