台風シーズンの自動ドア対策|強風・飛来物による故障を防ぐ方法

毎年6月〜10月の台風シーズン、「自動ドアが強風で壊れないか心配」「去年の台風でガラスにヒビが入った」という相談が急増します。

実際、台風による自動ドア故障は年間の修理依頼の中でも上位に入るトラブルです。強風でドアパネルが外れる、飛来物でガラスが割れる、停電で動かなくなる——いずれも事前対策で被害を大幅に軽減できます。

この記事では、台風が自動ドアに与えるリスク・事前にやるべき対策・台風後の点検ポイント・修理費用の目安をまとめました。台風が来る前にこの1記事を読んでおけば、被害を最小限に抑えられます。

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台風時に自動ドアが受ける3つのリスク

a large tree that has fallen on top of a building

台風が自動ドアに与えるダメージは、大きく3つに分類できます。

1. 強風でドアパネルが外れる・脱線する

台風の風速は瞬間的に40〜60m/sに達することがあります。自動ドアのスライドパネルは通常、上部レールで吊り下げられていますが、想定を超える風圧がかかるとレールから外れたり、戸車が破損したりします。

特に危険なのは以下のケースです。

  • ビル風が集中するエントランス: 建物の形状で風が加速し、ドアに想定以上の圧力がかかる
  • 片引きタイプの自動ドア: 両引きに比べてパネル1枚あたりの面積が大きく、風圧を受けやすい
  • 経年劣化した戸車・ガイドレール: 摩耗した部品では風圧に耐えきれない

ドアが外れると人的被害につながる危険があるため、最も注意すべきリスクです。自動ドアの安全基準や事故防止の基本はこちらの記事(安全基準と法規制)で詳しく解説しています。

2. 飛来物によるガラス破損

台風で最も多い被害がガラスの破損です。看板、屋根材、植木鉢、ゴミ箱など、風速30m/s以上では日常的な物が凶器になります。

自動ドアのガラスは一般的に強化ガラス(5mm〜10mm)が使われていますが、飛来物の衝撃には万能ではありません。強化ガラスは割れると粒状に砕けるため大ケガのリスクは低いものの、ドア全体の交換が必要になり、修理費用は高額になります。

3. 停電による動作停止

台風による停電は広範囲で発生します。自動ドアは電気で動くため、停電すると開閉不能になります。

停電時の主な問題は以下の通りです。

  • ドアが閉じたまま開かない: 建物に出入りできなくなる
  • ドアが開いたまま閉じない: 雨風が吹き込み、建物内部が被害を受ける
  • 復電時の誤作動: 電力が復旧した際にセンサーやコントローラーが正常に再起動しないことがある

多くの自動ドアには手動解錠レバーがありますが、場所を把握していない施設も多いのが実情です。


台風前にやるべき5つの事前対策

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台風が接近する前に以下の対策を行うことで、被害を大幅に抑えられます。

対策1:ドアパネルの固定・ロック

最も重要な対策です。台風接近時は自動ドアの電源を切り、ドアを閉じた状態でロックします。

  • 施錠レバーまたは鍵でドアを完全に固定する
  • 可能であれば、ドアの下部にストッパーを設置して脱線を防止する
  • 電源を切る前にドアが完全に閉まっていることを確認する

対策2:ガラス面の養生

飛来物からガラスを守るための養生を行います。

  • 養生テープを×字・米字に貼る: ガラスの飛散防止に効果あり(割れ自体は防げない)
  • 飛散防止フィルムの事前施工: 台風だけでなく地震や防犯にも有効。費用は1枚あたり1〜3万円
  • ベニヤ板・段ボールで外側を覆う: 最も確実な方法。大型の台風が予想される場合に推奨

対策3:周囲の飛来物を撤去

ドア周辺の物が飛来物になるリスクを排除します。

  • 看板・のぼり旗・植木鉢を屋内に移動
  • ゴミ箱・傘立てを固定または撤去
  • 建物周辺の落ち葉・ゴミを清掃(排水溝の詰まり防止)

対策4:停電対策の確認

停電時にパニックにならないよう、事前に確認しておくべきことがあります。

  • 手動解錠レバーの位置と操作方法を確認・周知する
  • 非常用電源(UPS)の有無と動作確認
  • 復電後の再起動手順をマニュアル化しておく

対策5:事前点検の実施

台風シーズン前に専門業者による点検を受けておくと安心です。故障の兆候がある状態で台風を迎えると、被害が拡大します。

  • 戸車・ガイドレールの摩耗チェック
  • センサーの動作確認
  • ドアの開閉スピード・バランスの調整

日頃の点検ポイントについてはこちらの記事(故障原因チェックリスト)もあわせてご覧ください。


台風後のチェックポイント

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台風が通過した後は、自動ドアの電源を入れる前に以下の点検を行いましょう。

外観チェック

チェック項目確認内容
ガラスの損傷ヒビ・割れ・欠けがないか
ドアパネルの位置レールから外れていないか
フレームの歪み枠が変形していないか
周辺の浸水ドア下部・レール内に水が溜まっていないか

動作チェック(電源を入れた後)

  1. ドアの開閉がスムーズか: 引っかかり・異音がないか確認
  2. センサーが正常に反応するか: 人を検知して開き、離れると閉じるか
  3. 閉じ残り・開き残りがないか: ドアが完全に開閉するか
  4. 速度に異常がないか: 極端に速い・遅いなど

異常を感じた場合は、無理に使い続けず専門業者に連絡してください。特にガラスにヒビが入っている場合は、次の衝撃で飛散する危険があります。


台風被害の修理費用の目安

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台風による自動ドア修理の費用相場は以下の通りです。

修理内容費用目安
ドアパネルの脱線復旧2万〜5万円
戸車・ガイドレール交換3万〜8万円
強化ガラス交換(1枚)5万〜15万円
センサー交換3万〜7万円
コントローラー基板交換8万〜15万円
ドア全体の交換30万〜80万円

注意点:

  • 火災保険が適用される場合があります。 台風による破損は「風災」として火災保険の補償対象になるケースが多いため、修理前に保険会社へ確認しましょう
  • 台風直後は修理依頼が集中するため、通常より対応に時間がかかることがあります
  • 被害状況の写真を撮影しておくと、保険申請・見積もりがスムーズです

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台風被害にあった自動ドアの修理手順

被害直後にやるべきこと

台風通過後に自動ドアの被害を発見したら、以下の手順で対応してください。

  1. 安全確認:ガラスの破損がある場合は近づかない。割れたガラスの飛散範囲を確認し、立入禁止措置を取る
  2. 電源OFF:ドアの電源を切る。浸水やガラス破損がある状態で通電すると漏電・ショートの危険がある
  3. 写真記録:保険申請のために、被害状況を複数角度から写真撮影する。ドア全体・破損箇所のアップ・周囲の状況を含める
  4. 修理業者に連絡:被害状況と緊急度を伝える。台風直後は修理依頼が殺到するため、早めの連絡が重要
  5. 仮復旧:ドアが閉まらない場合はベニヤ板やブルーシートで仮封鎖。防犯と雨風の侵入防止のため

保険申請のポイント

台風による自動ドアの被害は、火災保険の「風災」特約でカバーされるケースが多いです。以下のポイントを押さえて申請しましょう。

  • 被害写真を撮影:修理前に必ず撮影。修理後では被害の立証が困難になる
  • 修理見積書を取得:保険会社に提出するため、修理業者に正式な見積書を依頼
  • 保険会社への連絡:被害発生から60日以内に連絡するのが一般的な期限
  • 免責金額の確認:多くの火災保険には免責金額(自己負担額)が設定されており、20,000〜100,000円が一般的

保険が適用されれば、修理費用の70〜100%がカバーされます。自動ドアの修理費用は高額になりやすいため、保険の活用を強くおすすめします。

台風シーズン前に確認すべきチェックリスト

台風シーズン(7月〜10月)の到来前に、以下の項目をチェックしておきましょう。事前準備で被害を最小限に抑えられます。

ドア本体のチェック

  • ドアパネルのガタつき・歪みがないか
  • ガラスにヒビ・欠けがないか(既存の亀裂が台風で拡大するリスク)
  • ドアの閉まり力が十分か(弱いと風圧で開いてしまう)
  • 防水パッキンの劣化がないか(隙間からの浸水原因)

周辺環境のチェック

  • ドア周辺に飛ばされやすい物(看板・鉢植え・ゴミ箱)がないか → 室内に退避
  • 排水溝が詰まっていないか(冠水によるドア下部への浸水原因)
  • 雨戸・シャッターがある場合は正常に動作するか

備品・連絡先のチェック

  • 仮封鎖用のベニヤ板・ブルーシート・養生テープを確保しているか
  • 修理業者の緊急連絡先を控えているか
  • 保険証券の内容(風災特約の有無・免責金額)を確認しているか

まとめ

a tall brick building with a door and windows

台風による自動ドアの被害は、事前対策で大部分を防げます

タイミングやるべきこと
台風シーズン前専門業者による事前点検
台風接近時電源OFF・施錠・ガラス養生・飛来物撤去
台風通過後外観チェック→動作チェック→異常あれば業者へ

特に重要なのは「電源を切ってドアをロックする」こと。これだけでドアパネルの脱線リスクは大幅に下がります。

また、修理費用は火災保険でカバーできる可能性があるため、被害が出たら保険の確認を忘れずに。

台風シーズン前の点検、台風後の不具合、どちらもお気軽にご相談ください。福岡・佐賀・長崎・熊本の自動ドア修理については長崎県の対応ガイドも参考にしてください。


よくある質問(FAQ)

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Q1. 台風のとき、自動ドアは開けっ放しと閉めてロック、どちらが正解?

閉めてロックが正解です。 開けっ放しにするとドアパネルが風圧で激しく動き、レールから外れたり戸車が破損したりします。また、雨風が建物内に吹き込んで二次被害が発生します。電源を切り、施錠して固定するのが基本対策です。

Q2. 台風でガラスが割れた場合、火災保険は使えますか?

多くの場合、使えます。 台風による破損は火災保険の「風災補償」に該当します。ただし、免責金額(自己負担額)の設定や、経年劣化が原因と判断された場合は対象外になることもあります。被害直後に写真を撮影し、保険会社に連絡しましょう。修理の見積書が必要になるため、業者への依頼も並行して進めてください。

Q3. 停電で自動ドアが動かなくなったとき、手動で開ける方法は?

ほとんどの自動ドアには手動解錠レバー(非常時開放装置)が付いています。ドアの上部フレームまたは側面カバー内にあることが多く、レバーを回すとドアのロックが解除され、手で押して開閉できるようになります。場所は機種によって異なるため、台風シーズン前に取扱説明書で確認しておくことをおすすめします。復電後は、電源を入れ直してドアの動作を確認してください。異常がある場合は専門業者に点検を依頼しましょう。

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