自動ドアの電気代はいくら?消費電力と節電対策を徹底解説
「自動ドアの電気代って、毎月どれくらいかかっているのだろう?」——ビルオーナーや店舗管理者なら、一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
結論から言うと、自動ドアの電気代は月額200〜500円程度。建物全体の電気代に比べれば微々たるものですが、複数台設置している施設や、24時間稼働の商業ビルでは積み重なると無視できないコストになります。
この記事では、自動ドアの消費電力の目安から月間・年間の電気代計算、省エネタイプの特徴、そして今日からできる節電対策まで、数字を使って具体的に解説します。
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自動ドアの消費電力の目安
自動ドアの消費電力は、種類・サイズ・使用頻度によって大きく変わります。一般的な目安は以下のとおりです。
| タイプ | 待機時消費電力 | 動作時消費電力 |
|---|---|---|
| 引き戸式(標準サイズ) | 5〜15W | 50〜100W |
| 引き戸式(大型・両開き) | 10〜20W | 100〜200W |
| 開き戸式(スイング式) | 5〜10W | 40〜80W |
| 回転ドア | 20〜50W | 200〜500W |
ポイントは、自動ドアの電力消費のほとんどが待機時に発生しているという点です。ドアが開閉する動作時間は1回あたり数秒ですが、待機状態はセンサーが常に作動しているため24時間続きます。
つまり、自動ドアの電気代を左右する最大の要因は「動作回数」ではなく「待機電力の大きさ」です。
関連記事: 自動ドアの仕組みを図解で解説!構造と各部品の役割
月間・年間の電気代を計算してみよう

実際に数字を使って電気代を計算してみましょう。前提条件は以下のとおりです。
- ドアの種類: 引き戸式(標準サイズ)
- 待機時消費電力: 10W
- 動作時消費電力: 80W
- 1日の開閉回数: 200回(商業施設の平均的な数値)
- 1回の動作時間: 5秒
- 電気料金単価: 31円/kWh(2026年の全国平均目安)
待機電力の計算
待機時間は「24時間 − 動作時間」ですが、動作時間が1日合計で約17分(200回 × 5秒)と非常に短いため、ほぼ24時間と考えて問題ありません。
- 1日の待機電力:10W × 24時間 = 240Wh(0.24kWh)
- 月間:0.24kWh × 30日 = 7.2kWh
- 電気代:7.2kWh × 31円 = 約223円/月
動作時の電力の計算
- 1日の動作電力:80W × 200回 × 5秒 ÷ 3,600 = 約22Wh(0.022kWh)
- 月間:0.022kWh × 30日 = 0.66kWh
- 電気代:0.66kWh × 31円 = 約20円/月
合計
| 項目 | 月間電気代 | 年間電気代 |
|---|---|---|
| 待機電力 | 約223円 | 約2,676円 |
| 動作電力 | 約20円 | 約240円 |
| 合計 | 約243円 | 約2,916円 |
標準的な引き戸式自動ドア1台あたり、月額約250円・年額約3,000円が電気代の目安です。
複数台ある場合は台数分を掛けてください。たとえば5台設置のオフィスビルなら月額約1,250円、年額約15,000円となります。
省エネタイプの自動ドアとは
近年のメーカー各社は省エネ性能を重視した自動ドアを開発しており、従来型と比較して消費電力を30〜50%削減したモデルが登場しています。
省エネ自動ドアの主な特徴
- DCブラシレスモーター採用: 従来のACモーターと比べて効率が高く、消費電力が少ない
- 待機電力カット機能: 一定時間人が通過しないとセンサーをスリープモードに切り替え、待機電力を大幅に削減
- 回生ブレーキ: ドアの減速時にエネルギーを回収して再利用する仕組み
- LED表示への切替: 操作パネルや表示灯にLEDを採用し、細かな電力消費も削減
省エネタイプの電気代比較
| タイプ | 月間電気代(1台) | 年間電気代(1台) |
|---|---|---|
| 従来型 | 約250円 | 約3,000円 |
| 省エネ型 | 約130〜170円 | 約1,560〜2,040円 |
省エネ型は1台あたり年間1,000〜1,500円の節約になります。台数が多い施設ほど効果が大きく、10台設置なら年間1〜1.5万円のコスト削減です。
今日からできる5つの節電対策
自動ドアを買い替えなくても、運用の工夫で電気代を抑えることは可能です。
1. 営業時間外は電源を切る
最も効果的な節電対策です。営業終了後に自動ドアの電源を切れば、待機電力をゼロにできます。8時間の営業時間外に電源を切るだけで、待機電力を約33%カットできます。
2. センサーの検知範囲を最適化する
センサーの感度が過敏だと、通行する意思のない人やペットにまで反応して無駄な開閉が増えます。検知範囲と感度を適切に調整することで、不要な動作を減らせます。
3. 定期的なメンテナンスを実施する
レールの汚れやベルトの劣化でドアの動きが重くなると、モーターに余計な負荷がかかり消費電力が増加します。レールの清掃やベルトの張り調整を定期的に行うことで、電力効率を維持できます。
4. 開放時間を短く設定する
ドアが開いてから閉まるまでの「開放保持時間」が長いと、空調のロスも含めたエネルギー消費が増えます。通行量に応じて開放保持時間を必要最低限に調整しましょう。
5. 古いドアは省エネ型への交換を検討する
設置から10年以上経過した自動ドアは、省エネ技術が大幅に進化しています。電気代だけでなく、故障リスクの低減や安全性の向上も含めて、交換のコストメリットを総合的に判断することをおすすめします。
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施設別・自動ドアの電気代比較
自動ドアの電気代は設置場所や使用頻度によって大きく変わります。ここでは施設別の目安を具体的な数字で紹介します。
コンビニ・スーパー
来客数が多いコンビニやスーパーでは、自動ドアの開閉回数が1日1,000〜3,000回に達します。片引きドアの場合、月間の電気代は約400〜800円です。24時間営業のコンビニでは深夜帯の開閉頻度が下がるものの、待機電力が24時間かかるため、月額で一般店舗より1.5倍ほど高くなる傾向があります。
オフィスビル
オフィスビルのエントランスに設置される大型両引きドアは、モーター出力が100W前後と大きいですが、開閉頻度は1日300〜800回程度です。月間電気代は約500〜1,000円。ただし、セキュリティ連動型の自動ドアは電気錠やカードリーダーの消費電力が加わるため、ドア1台あたりの合計は月額800〜1,500円になることもあります。
病院・介護施設
病院の自動ドアは安全性を重視してゆっくり開閉する設定が多く、1回の開閉あたりの消費電力がやや多くなります。また、手術室や隔離エリア付近ではエアタイト(気密)型の自動ドアが使われることがあり、これは通常ドアの約1.5〜2倍の電力を消費します。月間電気代は600〜1,200円が目安です。
一般住宅
近年増えている住宅用の後付け自動ドアは消費電力が20〜30Wと非常に小さく、月間電気代は100〜200円程度です。家庭の電気代全体に占める割合は0.5〜1%未満であり、電気代を理由に導入をためらう必要はほとんどありません。
電気代を増やしてしまうNG行為
センサー感度の上げすぎ
「反応が悪い」と感じてセンサー感度を最大にすると、通行人や風で揺れる看板にまで反応して無駄な開閉が増えます。不要な開閉が1日100回増えるだけで、年間の電気代は約500〜1,000円上乗せされます。感度は必要最低限に調整するのが省エネの鉄則です。
ドアの閉まりが遅い状態の放置
ドアの閉まりが遅いのは、モーターやベルトの劣化サインです。閉まりきるまでの時間が正常時の2倍(通常2〜3秒→5〜6秒)になると、開放中の空調ロスが発生し、冷暖房費が月額2,000〜5,000円増加するケースもあります。ドア自体の電気代より空調への影響の方がはるかに大きいため、早めの修理が結果的にコスト削減につながります。
古いモーターの使い続け
15年以上前のモーターは、最新の省エネモーターと比べて消費電力が30〜50%多いことがあります。モーター交換の費用は80,000〜200,000円ですが、電気代の削減効果と故障リスクの低減を考えると、15年を超えた自動ドアは交換を検討する価値があります。
まとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 消費電力 | 待機時5〜20W、動作時50〜200W(タイプにより異なる) |
| 月間電気代 | 1台あたり約200〜500円(標準的な引き戸式で約250円) |
| 年間電気代 | 1台あたり約2,500〜6,000円 |
| 電気代の主因 | 動作時ではなく待機電力が大部分を占める |
| 省エネ型 | 従来型比で30〜50%の電力削減が可能 |
| 節電対策 | 営業時間外の電源オフが最も効果大 |
自動ドアの電気代は1台あたりでは小さな金額ですが、複数台・長期間で考えると確実にコストに効いてきます。まずは「営業時間外の電源オフ」と「センサー調整」から始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 自動ドアの電源を毎日オン・オフしても故障しませんか?
問題ありません。自動ドアは毎日の電源オン・オフを想定して設計されています。ただし、電源を切る際はドアが完全に閉まった状態で行ってください。ドアが開いた状態で電源を切ると、手動で閉める必要があり、無理に動かすとレールやベルトを傷める原因になります。
Q2. 自動ドアと手動ドアでは年間の電気代にどれくらい差がありますか?
手動ドアの電気代はゼロなので、差額はそのまま自動ドアの電気代(年間約3,000円/台)になります。ただし、自動ドアには空調効率の向上というメリットがあります。手動ドアは開けっ放しにされやすく、冷暖房のロスが大きくなります。空調コストまで含めると、自動ドアのほうがトータルコストで有利になるケースも多いです。
Q3. 回転ドアの電気代は引き戸式と比べてどれくらい高いですか?
回転ドアは常時モーターが回転しているため、引き戸式の3〜5倍程度の電気代がかかります。月額で800〜1,500円、年額で1〜1.8万円が目安です。ただし、回転ドアは外気の侵入を大幅に抑えるため、空調コストの削減効果が非常に大きいのが特徴です。高層ビルのエントランスなどでは、空調効率まで含めたトータルコストで回転ドアが最も経済的な選択肢となります。
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