大手自動ドアメーカー3社の保守プランを徹底比較【ナブコ・寺岡・フルテック】

「自動ドアの保守契約を検討しているけど、メーカーによって何が違うの?」

自動ドアの保守契約は、メーカーごとにプラン構成・点検回数・対応時間・含まれるサービスが大きく異なります。適切なプランを選ばないと、年間で数万円のコスト差が生まれたり、故障時に迅速な対応を受けられなかったりする可能性があります。

この記事では、自動ドア業界の大手3社――ナブコ(NABCO)寺岡オートドアフルテック(Fulltech)の保守プランを、料金体系・サービス内容・対応時間・施設との相性まで徹底比較します。保守契約の新規加入や乗り換えを検討中の方は、ぜひ参考にしてください。

自動ドアの保守契約でお悩みの方へ
どのメーカー・プランが最適か、施設の状況に合わせてアドバイスいたします。まずはお気軽にご相談ください。
無料相談はこちら


自動ドア保守プランを比較する前に知っておくべきこと

自動ドアの保守契約には、大きく分けて3つのグレードが存在します。メーカーごとに名称は異なりますが、基本的な考え方は共通です。

保守契約の3つのグレード

グレード定期点検修理工賃部品代夜間休日対応
スタンダード(基本保守)あり無償有償有償
セミフルメンテナンスあり無償消耗品のみ無償一部有償
フルメンテナンスあり無償全て無償無償(プランによる)

どのグレードを選ぶかで年間コストは大きく変わります。施設の利用状況や自動ドアの設置年数に応じて、最適なグレードは異なります。


ナブコ(NABCO)の保守プラン

会社概要

ナブコ(ナブテスコグループ)は国内シェア約50%を誇る自動ドア業界最大手です。全国に販売施工代理店のネットワークを持ち、病院・商業施設・オフィスビルなど幅広い施設で採用されています。

保守プランの種類

ナブコの保守契約は、大きく3つのプランに分かれます。

1. スタンダードプラン

  • 定期点検: 年2回
  • 修理工賃: 無償(基本技術料12,000円+出張費6,000円〜が免除)
  • 部品代: 消耗品(ヒューズ・潤滑油・ベルト・プーリ・ドアハンガー)は無償、それ以外は有償
  • 夜間休日対応: 出張費のみ有償
  • 施設賠償責任保険: 自動付帯

2. プレミアムプラン

  • 定期点検: 年4回
  • 修理工賃: 無償
  • 部品代: 全て無償(制御部品含む)
  • 夜間休日対応: 終日無償
  • 施設賠償責任保険: 自動付帯

3. NATRUSプレミアム(IoT対応型)

ナブコが近年導入した最新プランがNATRUSプレミアムです。

  • 遠隔モニタリング: 24時間365日、IoTで自動ドアの稼働状況をリアルタイム監視
  • 定期点検: 年2回(遠隔監視により点検頻度を最適化)
  • 修理工賃・部品代・夜間休日対応: 全て定額料金に含む
  • 機種更新費用: 定額料金に含む(将来の交換費用も込み)
  • 完全定額制: 追加費用が一切発生しない

NATRUSプレミアムの最大の特徴は、将来の機種更新(本体交換)費用まで含んだ完全定額制である点です。保守料金とは別に修繕積立金を用意する必要がなく、長期的な予算管理が容易になります。

ナブコの強み

  • 国内最大のサービスネットワーク(全国対応)
  • IoT遠隔監視による予防保全が可能
  • 完全定額プランで予算管理がしやすい
  • 部品供給体制が充実(国内シェア最大手のため在庫豊富)

寺岡オートドアの保守プラン

会社概要

寺岡オートドアは1956年創業の老舗自動ドアメーカーで、全国約80ヵ所の販売拠点を展開しています。国家資格「自動ドア施工技能士」を多数配置し、技術力の高さに定評があります。

保守プランの種類

寺岡オートドアは3つの保守プランを提供しています。

1. スタンダード保守

  • 定期点検: 年3〜4回
  • 点検内容: 異常有無の点検、機器の清掃・注油・一般調整
  • 修理工賃: 無償(技術員派遣費免除)
  • 部品代: 全て有償
  • 特徴: 最も基本的なプランで、定期点検と修理工賃の免除が中心

2. セミフルメンテナンス保守

  • 定期点検: 年3〜4回
  • 点検内容: 異常有無の点検、清掃・注油・調整、自然損耗部品の交換
  • 修理工賃: 無償
  • 部品代: 消耗品は無償、それ以外は有償
  • 特徴: 日常的に摩耗する部品(ベルト・ローラーなど)の交換費用も含まれる

3. フルメンテナンス保守

  • 定期点検: 年3〜4回
  • 点検内容: 異常有無の点検、清掃・注油・調整、障害の修理・整備
  • 修理工賃: 無償
  • 部品代: 全て無償
  • 夜間休日対応: 対応あり(詳細は契約内容による)
  • 特徴: 年間保守料金以外に修理費は一切発生しない

寺岡オートドアの強み

  • 年3〜4回の点検頻度は業界最多水準(他社は年1〜2回が標準)
  • 全国80ヵ所の拠点から迅速に対応
  • 老舗メーカーならではの技術力と信頼性
  • 段階的なプラン設計で予算に合わせた選択が可能

「うちの施設にはどのメーカーが合うの?」とお悩みの方へ
設置環境やご予算に応じて、最適な保守プランをご提案いたします。
無料相談・お見積もりはこちら


フルテック(Fulltech)の保守プラン

フルテック(Fulltech)の保守プラン

会社概要

フルテックは1963年創業の東証スタンダード上場企業で、自動ドアの総管理台数は31万台超、保守契約台数は9万台超を誇ります。近年はIoT技術を積極的に導入し、業界に先駆けた遠隔モニタリングシステムを展開しています。

保守プランの種類

フルテックは従来型に加え、IoT活用の独自プランを展開しています。

1. 従来型保守契約

  • 定期点検: 年2回
  • 修理工賃: 無償(基本技術料13,000円+派遣諸経費6,000円が免除)
  • 部品代: プランにより異なる(スタンダード〜フルメンテナンス)
  • 夜間休日対応: 有償修理の場合、時間外割増あり(18:00〜翌8:00、休日)

2. Fi-A(エフ アイ アラーム)

フルテック独自の「Fiプラットフォーム」を活用したプランです。

  • 遠隔監視: インジケーター点滅によるインフォメーション機能
  • 定期点検: 年2回(アラーム機能により異常を早期検知)
  • 修理工賃: 無償
  • 特徴: 従来型より故障の予兆を早期に把握でき、突発的な故障リスクを低減

3. Fi-R(エフ アイ リモート)

業界初のIoT遠隔モニタリングシステムを活用した最新プランです。

  • 遠隔監視: 24時間365日、自動ドアをリアルタイムで遠隔モニタリング
  • 定期点検: 年1回(遠隔監視で常時状態を把握しているため)
  • 修理工賃: 無償
  • コスト削減: 点検回数の削減により、従来プランに比べて年間ランニングコストが低減
  • 特徴: IoTで故障を予測し、壊れる前に対処する「予防保全」を実現

フルテックの強み

  • IoT遠隔監視(Fi-R) で業界をリード
  • 技術者は全員フルテック正社員(外注なし)
  • コール後15分以内に修理担当者から連絡
  • 24時間365日の修理受付体制
  • 上場企業の安定した経営基盤

大手3社の保守プラン比較表

大手3社の保守プラン比較表

各社のプランを横並びで比較すると、以下のようになります。

スタンダード(基本)プラン比較

項目ナブコ寺岡オートドアフルテック
定期点検回数年2回年3〜4回年2回
修理工賃無償無償無償
消耗部品無償(ベルト・プーリ等)有償プランによる
夜間休日出張費有償契約による有償(時間外割増)
費用相場(片開き1台/年)30,000〜50,000円30,000〜45,000円30,000〜50,000円

フルメンテナンスプラン比較

項目ナブコ(プレミアム)寺岡(フルメンテナンス)フルテック(Fi-R)
定期点検回数年4回年3〜4回年1回(+遠隔常時監視)
修理工賃無償無償無償
部品代全て無償全て無償プランによる
夜間休日対応終日無償対応あり24時間365日受付
IoT遠隔監視あり(NATRUSプレミアム)なしあり(標準搭載)
費用相場(片開き1台/年)50,000〜80,000円45,000〜70,000円45,000〜75,000円

※費用は自動ドアの台数・機種・設置環境により変動します。正確な金額は各社への見積もり依頼をおすすめします。


施設タイプ別おすすめメーカー

施設タイプ別おすすめメーカー

自動ドアの保守契約は、施設の種類や利用状況によって最適なメーカー・プランが異なります。

病院・クリニック → ナブコがおすすめ

  • 理由: 国内シェア最大手で病院への導入実績が豊富。24時間稼働する医療施設では、NATRUSプレミアムの完全定額制が予算管理に有利
  • 推奨プラン: NATRUSプレミアムまたはプレミアムプラン

商業施設・ショッピングモール → 寺岡オートドアがおすすめ

  • 理由: 年3〜4回の高頻度点検で、来客の多い商業施設でもトラブルを未然に防止。段階的なプランで複数台のコスト最適化が可能
  • 推奨プラン: セミフルメンテナンスまたはフルメンテナンス

オフィスビル・マンション → フルテックがおすすめ

  • 理由: IoT遠隔監視のFi-Rなら、定期点検は年1回で済むため管理コストを抑えられる。複数台を一括管理するビル管理会社にも最適
  • 推奨プラン: Fi-R(エフ アイ リモート)

小規模店舗・個人経営 → 各社スタンダードプランを比較

  • 理由: 自動ドアが1〜2台の小規模施設では、フルメンテナンスは過剰投資になりがち。スタンダードプランで修理工賃を無償にしつつ、コストを抑えるのが合理的
  • ポイント: 地域ごとに対応拠点の近さで選ぶのも有効

保守契約を選ぶ際は、「費用の安さ」だけで決めないことが重要です。故障時の対応スピードや、自動ドアが止まった場合の営業損失も考慮して、総合的に判断しましょう。

関連記事として、保守契約自体の必要性については「自動ドアの保守契約は必要?費用対効果とメリット・デメリット」で詳しく解説しています。


保守契約の乗り換え方法

「現在のメーカーの保守に不満がある」「もっとコストを抑えたい」という場合、保守契約を別のメーカーに乗り換えることも可能です。

乗り換えの手順

  1. 現在の契約内容を確認する — 契約期間・解約条件(違約金の有無)・更新日を確認
  2. 新しいメーカーに見積もりを依頼する — 現在の自動ドアの機種・台数・設置年数を伝える
  3. 現在の契約を解約する — 更新日の1〜2ヵ月前に解約の意思を伝えるのが一般的
  4. 新しいメーカーと契約する — 初回点検で自動ドアの現状を確認してもらう
  5. 引き継ぎ完了 — 新メーカーの管理台帳に登録され、保守サービスが開始

乗り換え時の注意点

  • 他社メーカーの自動ドアでも保守契約は可能です。ナブコ製ドアをフルテックが保守する、といったケースは珍しくありません
  • 設置後10年以上の自動ドアは、乗り換え先のメーカーが現地調査で状態を確認した上で契約可否を判断する場合があります
  • 契約の空白期間を作らないよう、現契約の終了日と新契約の開始日を合わせましょう

各メーカーの保守対象となる自動ドアのメーカー一覧については、「日本の自動ドアメーカー一覧と業界シェアまとめ」もあわせてご確認ください。


保守契約の乗り換え・新規加入のご相談はこちら
現在の契約内容をお聞きした上で、最適なプランをご提案いたします。見積もりは無料です。
無料相談・お見積もりはこちら


まとめ

大手自動ドアメーカー3社の保守プランには、それぞれ明確な特徴があります。

メーカー最大の特徴こんな施設におすすめ
ナブコ国内シェア最大・完全定額のNATRUSプレミアム病院・大型施設
寺岡オートドア年3〜4回の高頻度点検・段階的プラン商業施設・来客が多い施設
フルテックIoT遠隔監視(Fi-R)で予防保全オフィスビル・マンション

保守契約の費用相場は片開き1台あたり年間3万〜8万円で、プランのグレードや台数によって変動します。「安いから」という理由だけで選ぶのではなく、故障時の対応スピード・点検の質・自動ドアが止まった場合の損失を総合的に判断することが大切です。

保守契約の必要性そのものについて詳しく知りたい方は、「自動ドアの保守契約は必要?費用対効果とメリット・デメリット」をご覧ください。また、定期点検の具体的な内容については「自動ドアの定期点検の内容と費用相場」で解説しています。


よくある質問(FAQ)

Q1. 保守契約はどのメーカーの自動ドアでも対応してもらえますか?

はい、基本的には他社メーカー製の自動ドアでも保守契約は可能です。例えばナブコ製の自動ドアをフルテックに保守してもらう、といったことは一般的に行われています。ただし、設置年数が古い場合や特殊な機種の場合は、現地調査の上で契約可否が判断されることがあります。

Q2. 保守契約の費用は経費として計上できますか?

はい、自動ドアの保守契約費用は事業経費(修繕費または管理費)として計上可能です。フルメンテナンス契約のように修理費用も含まれる定額プランの場合、予算管理がしやすくなるため、法人の経理担当者にも好まれています。

Q3. 保守契約に入っていない場合、修理費用はどのくらいかかりますか?

保守契約がない場合、修理1回あたり基本技術料12,000〜13,000円+出張費6,000円〜+部品代が発生します。夜間・休日は時間外割増が加算されます。年間で修理が2回以上発生するなら、保守契約に入った方がトータルコストは安くなるケースが多いです。

Q4. 保守契約は途中で解約できますか?

多くのメーカーでは契約期間(通常1年間)の満了時に解約する形が一般的です。契約期間中の途中解約については、メーカーや契約内容によって対応が異なります。違約金が発生するケースもあるため、契約前に解約条件を必ず確認しましょう。

無料見積りを依頼する

電話: 092-791-9640(9:00〜18:00・土日祝対応)

※税務に関するご注意
本記事の税務上の取り扱い(修繕費・資本的支出・減価償却・経費計上の区分等)は一般的な目安です。実際の判断は事業形態・設備の状態・金額により異なるため、必ず顧問税理士または所轄税務署にご相談ください。法令・税制は改正される可能性があります。